整体術とは?・その3



整体術における脊椎と骨格調整の意味

人の背骨は頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個が骨盤の上に積み重ねられ、頭蓋骨(脳)を支えています。
脳からの神経の束(脊髄)が背骨の空洞部分を下降し、椎骨と椎骨の間(椎間孔)から枝分かれして、体の各部分に命令(電気信号)を送っているのです。

しかし、過度な運動、外圧、日頃の悪姿勢などにより上下の脊椎の位置関係はズレてくるわけですが、脊椎がズレると神経も圧迫を受け、脳からの伝達は阻害され、体に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。

このズレ、即ち“歪み”のことを「サブラクセーション」と呼ぶのです。

では、体の悪影響を防ぐためには、脊椎だけ整え、ズレないように気を配ればよいのでしょうか?

そうではありません。

脊椎は骨盤で支えられ、骨盤は股関節、膝関節からの影響を受け、肩関節の不具合は頸・胸椎は言うまでもなく腰椎にまで影響を及ぼします。

そして、ご存知の通り、関節を動かしているのは筋肉であり、筋肉は伸ばさないでいるとすぐに伸びる能力を失います。
(なぜなら筋肉の働きとはただ縮むことだけなのですから)

この筋肉が伸びる能力を失うことを「順応性短縮」または「廃用性萎縮」と呼び、この“体の硬さ”によって関節を動かしづらい状態をフィクセーション(不動化)と呼びます。

さらに、不動化した関節はサブラクセーションを生じ、ズレた関節の周囲の筋肉はますます硬くなるという悪循環が発生しまうのです。

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