整体術とは?・その1

整体術の歴史

整体術、そのルーツをたどるとインドのヨガにその起源を求めることができます。
ヨガと言えば、ストレッチのような健康法を想い浮かべるでしょうか?もともとヨガとは、インドのバラモンなどの僧呂達の修行方法の一つとして行われてきたものです。

その後、ヨガは様々な技法に姿を変え、仏教とともに座禅や整体術へと姿を変え日本に伝わったのです。

ヨガとは関係のないところでも、手技による骨格調整は古代より世界各地で行われてきました。それらを一つの治療科学の形で解剖学的な所見に基づき創始された療法が「オステオパシー」であります。

オステオパシー医学は、医学博士であった、アンドリュー・テイラー・スティルによって、1874年に創始され、その後1895年に、ダニエル・デイビット・パーマーが創始した「カイロプラクティック」に多大な影響を与えることとなりました。

その後1916年、日本人柔道家の川口三郎が柔道講師として渡米した際、カイロスクールを卒業し日本人初のカイロプラクターとなり、1965年には、日本武道医学(武道整体)の創始者、中山清がアメリカン・オステオパシー協会に招かれ学術交流を行っています。

「整体術」「オステオパシー」「カイロプラクティック」はその長い歴史の中でそれぞれの長所を学び今日に至っています。それぞれに技法・理論の特色はありますが、目指す境地は同じであり、力量の差は学ぶ者の努力の差でしかありません。

余談となりますが、昨今「整体専門学校」「カイロスクール」などが乱立し、各々

「日本人には整体が適している。だから整体を学ぶべきだ。」

「整体はカイロもどきである。整体よりもカイロが優れている。」

と謳っていますが、そこには何の意味も存在せず、学校側の宣伝文句であることを覚えておきたいところです。

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